ハトムギはサプリメント

ハトムギはサプリメント

ハトムギ茶は長い歴史をもっています。

日本に伝来したのは弘法大師が唐から持ち帰り、日本で移植したのが始まりと言われ、
弘法麦とも呼ばれていました。
ハトムギを煎じて飲む「ハトムギ茶」は、昔から日本女性に愛飲されてきました。私の母もハトムギ茶を飲むと肌がなめらかになって、お通じがよくなるから、と言って毎日飲んでいました。

子どものころ、私も母からもらって飲んだことがあります。
お茶はほのかな甘みがあって、おいしかったのを思い出します。

ハトムギは生薬名をヨクイニンと言い、古典に「胃腸をすこやかにする。水分の代謝をよくして、体内の余分な水分を排出し、下痢を止める。

肌をなめらかにする。飲み続ければ気力を助けて、身体を軽くする・・・・etc」と書かれています。薬膳では、滋養強壮に鶏肉や豚肉などと煮込んだり、夏の胃疲れ解消に百合や緑豆などとお粥にしたり、むくみや下痢には小豆などと煮たりします。

また、ハトムギ茶を水代わりに利用して、ハトムギご飯を作ったり、幅広く活用します。ハトムギに含まれるたんぱく質は、アミノ酸のバランスがよく新陳代謝を活発にするため、高エネルギーでありながら太る心配がないのもうれしいですね。

私は「発芽ハトムギ茶」を飲んでいるせいか顔のシミや皮膚のトラブルで悩むことはありません。
私にとって美容と健康の最高のサプリメントです!

武 鈴子

有限会社 東京薬膳研究所
代表者 武 鈴子(たけ りんこ)

1937年鹿児島県生まれ。
’70~’85年柳沢成人病研究所に勤務し、成人病と食生活の臨床研究と指導に従事。
この間の長い経験から『食は薬なり』を実感し食養の研究に入る。
’86年中国医学の一分野としての「薬膳」の研究のため訪中。
薬膳の本拠地四川省成都で薬膳師・孫蓉燦氏に師事、薬膳理論・料理技術を学ぶ。
東洋医学を日中医薬研究会会長・渡辺武薬学博士に師事、
日本の気候風土に合った薬膳理論を学ぶ。
現在、(有)東京薬膳研究所主幹、食養研究家、日中医薬研究会会員。
薬膳料理教室運営、健康食品業界コンサルタント、健康食品開発指導などに携わっている。